■プロジェクトファシリテーション
最近、アジャイル系イベントで「PF」、「ファシリテーション」、「ファシリテーター」などの言葉が登場するようになりました。しかし、まだまだ認知度は低いようで、
「PFって何?」
「ファシリテーションって何?」
というご意見をよく耳にします。
「ファシリテーション」と「プロジェクトファシリテーション」とは、どの様なものなのでしょうか。
<<ファシリテーション>>
プロジェクトファシリテーションを語る前に、先ずは「ファシリテーション」がどの様なものか、理解する必要があります。
■日本ファシリテーション協会
●ファシリテーションとは?
一言で言うと、「場作りの手法」と言えます。
以下引用。
ファシリテーション(facilitation)とは、「促進する」「容易にする」「円滑にする」「スムーズに運ばせる」というのが原意です。人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶように舵取りするのがファシリテーションです。具体的には、集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長など、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。またその役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、日本語では「協働促進者」または「共創支援者」と呼びます。分かりやすく言えば、裏方で黒子のリーダーです。会議で言えば、メンバーの参加を促進し、プロセスの舵取りをする人がファシリテーター(進行役)です。●ファシリテーションの歴史
起源は、1960年アメリカ。そこから発展し、20世紀にビジネスで取り入れられる様になりました。
日本では、FAJ(日本ファシリテーション協会)が2004年に設立。以降、日本におけるファシリテーションの普及に尽力されています。
以下引用。
エンカウンターグループと呼ばれる、グループ体験によって学習を促す技法が 1960年代にアメリカで生まれました。その時に、メンバーやグループが成長するために働きかける人をファシリテーターと名づけました。この流れは、体験学習や教育系のファシリテーションとして現在まで続いています。
ビジネス分野での応用は、少し遅れた1970年代あたりから、やはりアメリカで始まりました。こちらは、会議を効率的に進める方法として開発され、やがて「ワークアウト」と呼ばれるチームによる現場主導型の業務改革手法に応用されていきました。今ではファシリテーションが専門技能として認知され、重要な会議にファシリテーターを置くのは珍しいことではなくなり、最近は支援型リーダーへと関心が移ってきています。
ようやく、21世紀に入った頃からビジネスの世界でも注目を集めるようになり、ファシリテーションに関する書物が店頭に並ぶようになりました。ファシリテーションを専門的に研究する大学院の講座も開講されるようになり、学問的にも注目されはじめました。様々な分野でファシリテーションという言葉が普通に使われる時代がようやくやってきたのです。
<<プロジェクトファシリテーション(PF)>>
■オブラブ「プロジェクファシリテーション」
プロジェクトファシリテーション(以下PF)は、2005年に平鍋健児氏(現 株式会社チェンジビジョン)が提唱した手法で、 アジャイル開発 / TSP(トヨタ生産方式) / ファシリテーション を足したものです。
●目的
PFの目的は、次の2つであるとされています。
1. 個々人の能力をうまく発揮させることで,プロジェクトを成功させること●手法
2. エンジニアとしての人生の時間の質「QoEL」(Quality of Engineering Life)を向上させること
下記3つの考えで構成されています。詳細は、「プロジェクトファシリテーション価値と原則編」に記載されています。
1.価値
- 対話
- 行動
- 気づき
- 信頼関係
- 笑顔
2.原則
- 見える化
- 名前づけ
- 初めよければすべてよし
- リズム
- 問題対私たち (Problem vs. us)
- カイゼン
3.実践
- 朝会
- ふりかえり
- 偏愛マップ
- 進捗(バーンダウン,かんばん)
この機会に、ファシリテーションやPFについて調べてみてはいかがでしょうか。
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