勉強会やセミナーに参加すると、「アンケートをご記入願います」と言われる。
内容は、セミナーの内容や、製品に関する質問ばかりだ。
しかし、2012/04/07に開催された「XP祭り関西2012」で配布されたアンケートは一味違う。
■XPJUG関西様 ダウンロードページ
こちらが問題のアンケート。
大きさはA4サイズで、様式が従来のアンケートとは大きくことなる。
更に、アンケート項目が一般のものと明らかに一線を画している。
一般的なアンケートは、A4縦書きでズラズラとアンケート項目が並んでいるのが一般的である。
アンケートを書くため、アンケート用紙と記入用ボードをセットで渡されることが多い。
しかし、このアンケートは横書きで、質問項目が四角く区切られている。しかも記入用ボードも付いていない。
記入用ボードが無い時、アンケートを2つ折りにして運ぶことが多い。
このアンケートも、縦横に折りたたむことができる。
折りたたむことで、次のメリットが得られる。
- 紙が厚みを増すので、書きやすくなる。
- 収納に困らない。
- アンケート回収時、わざわざカバンをゴソゴソ探す必用が無くなる。
次に、質問内容について検証する。
最初の項目は、比較的オーソドックスな質問が並んでいる。
- Q1. 本日登場したキャラの中で、 最もお気に入りのキャラを3名選んで下さい
- Q2. 「XP祭り関西2012」の 開催を初めて知った 媒体は何ですか?
その次からが問題である。
この質問は、何を聞きたいのだろうか。
深読みすると、「参加者がどれだけ苦労してここに居るか、運営側が理解したい」という意図があるように感じるのだが、いかがだろうか。
一方、参加者(=記入者)としては、「どれだけこのイベントに参加したかったか、運営側に伝えられる」という気持ちになり、アケートを書くモチベーションが確実にアップする。
- Q3. 今日、参加するまで乗り越えた苦難の数を教えてください。
- Q4. 参加を決意してから申し込むまでにかかった時間を教えて下さい。
そして後半。
この質問は、参加者に次回登壇させるべく誘導尋問の様に見える。
しかし、懇親会か登壇することでしか自分の経験をことを語る場が無いが、アンケート形式で自分の経験を参加者に語らせてシェアしようという試みは、今までに無い斬新なアイディアだと言える。
- Q5. もしもあなたが「アジャイル開発者」だったら何をしますか?
- Q6. 来年呼んで欲しい発表者、聞きたいネタがあれば教えて下さい。
- Q7. あなたのアジャイル体験を教えて下さい。 (公式サイトに掲載します)
まとめると、下記の特徴が伺える。
- アンケートの取り扱いにくさからの開放
- セミナー参加者を「一参加者」から「情報発信者」へ昇華
まさに「エクストリーム☆アンケート」の名に相応しいアンケートだと言えるだろう。
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