「アジャル」×「アジャイル」
2000年頃、日本で最初にアジャイルが紹介された頃、「アジャル」というカタカナ表記が使われることがあった。
ちなみに、こちらのオージス総研の記事(2002年)には、「アジャル」と記載されている。
以下引用。
英和辞典でagileという言葉を引くと、「①すばやい,身軽な;機敏な,(頭の回転が)速い(nimble)、②生き生きして活気のある」という意味が記されています[ジーニアス英和・和英辞典 株式会社大修館書店]。アジャイルという発音もできるのですが、アジャルという発音の方がきびきびしているので、本記事ではアジャルと呼ぶことにします。しかし、残念(?)ながら近年では「アジャル」という表記はまったく見受けられなくなってしまった・・・。
どちらの発音が正しいのか?
先日、アメリカ出身の方と「アジャイル」についてお話させて頂く機会に恵まれ、その際「Agile」のネイティブな発音を聞いてみた。すると、「イ」をぼかして発音していて、どちらが正しいのか判断することができなかった。
ちなみに、発音記号は下記の通り。下記が正しければ、「アジャル」が正解であると言えそうだ。
(weblioより)
どちらが正しいのか、ネット上の翻訳サイトで発音を確認。
■weblio → 「クイック再生」をクリック
■google翻訳 → 左下の「音声を聞く」をクリック
聞き比べると分かるが、weblioは「アジャル」、googleは「アジャイル」と聞き取れる。
1対1の引き分けとなってしまったため、もう1つ別のサイト「NAVER」を確認。NAVERでは両方の発音を聞くことが可能である。
■NAVER英語辞書 → スピーカーアイコンをクリック
ここを参照すると、「米」(アジャル)と「英」(アジャイル)で発音記号が異なっていることが分かる。つまり、単純に考えるとアメリカとイギリスで発音が違うのだろう。
なぜ日本では「アジャイル」なのか?
単純に考えて、「アジャル」と言うと、「アジャる」という動詞を連想してしまうからだろう。
個人的主観ではあるが、英語慣れしていない日本人にとって、「アジャル」より「アジャイル」の方が違和感もなく、なんとなくカッコ良く感じる。
現在、「アジャイル」という呼び方が市民権を得ているのは、上記の理由が大半なのではないだろうか。
おまけ
余談ではあるが、Google翻訳では、美しい日本語の「アジャイル」が聞くことができる。
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